第三次自主行動計画と実績
【 段ボールに関する第3次自主行動計画の2020年度実績 】
項目 | 2020年度目標 | 2020年度実績 |
リデュース | 段ボールの製造・利用事業者の努力によりさらに使用材料の薄物化などによる軽量化を推進し、1㎡あたりの重量を2004年実績比で6.5%軽量化する。 |
2004年実績比で6.1%軽量化された。 (2004年640.9g/㎡→2020年601.7g/㎡) |
リサイクル | 『回収率』
既存のリサイクル機構を活用し、回収率 95%以上を維持する。 『リサイクル容易性向上』 消費者の排出を容易にするために、さらに、つぶし易い、たたみ易い段ボールの開発・普及に努める。 |
『回収率』 2020年回収率は96.1% となった。 (2019年回収率94.6%) |
識別表示の推進 | 表示率90%以上の維持・向上に取り組む。 世界共通のマークとして国際的な普及促進に取り組む。 |
識別表示(リサイクルマーク)表示率は、段ボール製造事業所(251)を対象にしたリサイクルマーク印刷率調査の2021年7月調査では92.4%であった。 |
(リデュースの推進)
1994 年に659.1g/㎡であった段ボールの㎡あたり質量は2004 年には640.9g/㎡となり、10 年間で2.8%削減されていました。第1 次自主行動計画では、この2004 年実績を2010 年までにさらに1%削減(634.4g/㎡)という目標を設定し取り組んだ結果、1.8%削減(629.4g/㎡)と目標を達成しました。続く第2 次計画では、2004 年比5.0%削減という高い目標を設定して取り組み、さらに削減が進んだものの、最終2015 年実績では4.8%削減(610.3g/㎡)にとどまり、目標にはあと一歩届かず未達成となりました。
自主行動計画2020(第3 次計画)では2020 年までに600g/㎡未満、2004 年比6.5%削減を目標として取り組んできましたが、2020 年実績は6.1%の削減(601.7g/㎡)となり目標には及びませんでした。

(リサイクルの推進)
段ボールは完備されたリサイクル機構のもとでリサイクルされており、使い終わった段ボールはそのほとんどが段ボール原紙の主原料として使用され、再び段ボールに生まれ変わっています。
段ボールの回収率は2004 年時点ですでに80%以上の高いレベルに達していました。自主行動計画はこの高いレベルを維持するという意味で第1 次計画では90%以上、第2 次計画では95%以上を維持するという目標を設定し、それぞれ目標を達成しています。
第3 次計画は引き続き95%以上の維持を目標として取り組んでおりますが、2020 年実績は96.1%となり、目標を上回りました。
段ボールの回収率は2004 年時点ですでに80%以上の高いレベルに達していました。自主行動計画はこの高いレベルを維持するという意味で第1 次計画では90%以上、第2 次計画では95%以上を維持するという目標を設定し、それぞれ目標を達成しています。
第3 次計画は引き続き95%以上の維持を目標として取り組んでおりますが、2020 年実績は96.1%となり、目標を上回りました。

段ボールの回収率 = [A] 段ボール古紙実質回収量 /( [B] 段ボール原紙消費量 + [C] 輸出入商品用 )
・ [A] 回収された段ボール古紙に含まれる他銘柄品・異物及び段ボールに付着した糊の重量を除いて計算したもの
・ [A] 回収された段ボール古紙に含まれる他銘柄品・異物及び段ボールに付着した糊の重量を除いて計算したもの
・ [B] 段ボール工場における段ボール原紙消費量
・ [C] 輸出入商品を梱包する段ボールの入超推定量
(段ボールのリサイクルマーク表示促進)
段ボールのリサイクルマークは国際段ボール協会(ICCA)において世界共通の段ボールのリサイクルマークとされていますが、当協議会としてはこのマークを識別表示として、全ての段ボールに表示することを推進しています。

段ボール製造事業所を対象にしたリサイクルマークの印刷率(マークが印刷されたケース数/総印刷ケース数)の調査結果は、初回2007 年10 月調査では28.4%でしたが、2010 年4 月調査で90.2%となり第1 次計画での目標90%を達成しました。その後第2 次計画、第3 次計画では表示率90%以上の維持・向上を目標とし、下のグラフの通り継続して90%以上を維持しています。
